鉄人・山宮

土曜日は、診療終了後に横浜に行った。
仲良しのKEI山宮選手の、プロ格闘技100戦目の記念試合を見届けるためだ。

今回はリングドクター兼立会人...としてご招待を受けた。



山宮さんと言ったら、PANCRASE。
コアPANCRASE。ピュアPANCRASE。まさにPANCRASEism。


この100戦前のデビュー戦を考えたら、今とは全く違った格闘技。

真剣勝負のプロレス、ガチンコファイト、総合格闘技、そしてMMA...。現在あるスポーツMMAに辿り着くまで、全ての歴史、紆余曲折を経験された。

その変わり行く歴史に、常に順応させ、現在に至った。

だが、突っ走っていた日々から、初めて現状を見つめ直し、振り返ったら、自分の求めるものと大きくかけ離れていた。

そこで用意されたのが、今回のハードヒット。いわゆる”プロ格”路線の舞台だった。

正直、会場規模やイベント規模を考えたら、ちょっと寂しい。

だが、現有するイベントの中ではここが一番自分に合っていると考えたのだろう。
試合を見て、納得した。


試合は川村亮と殴り合い、壮絶に散った。

ルールなき戦いに拘った山宮さんの意地が伝わった試合だった。



山宮さんは現役続行を宣言した。

一体、これからどの方向に進むのか??  と思うのだが、レジェンドファイターは流されることはない。
自分で開いていけばいいと思う。きっと後ろを向けばたくさんの人がついてくる。

そんな気がした。


会場には大勢のKEI山宮ファン。

そして、たくさんのファイターに囲まれ、記念試合を自分の大好きなスタイルで成し遂げた。


金田の400勝ではないが、今後100戦を経験するファイターはいないと思う。
だからこそ、まだまだ記録に挑戦して、ファンに夢を与え続けてほしいものだ。


鉄人・山宮さん、お疲れさま。

また、ファンとして夢を見させてください。