緩和ケア研修会

土曜日、日曜日は、二日間かけて緩和ケア研修会に参加した。


随分前から参加したかったが、一人でクリニックをやっているとなかなか学会などには参加できなかった。

休診にしなくてはならず、同時に職員も全員休み。また、何よりも休診は患者さんに迷惑がかかるのだ。

そしてクリニック開院から8年が経ち、複数のドクターで診療するようになった。
そのため、今年から積極的に学会や研修会に参加できるようになった。



先月は、マンモグラフィー読影研修会。

そして今回は、緩和ケア研修会だ。





30人ほどの受講者で、コメディカルも数人参加していた。

緩和ケアだから、麻薬の使用や副作用の話しにも、長時間割かれていた。

だが、それよりも大切な”心の講義”がとても多かった。



積極的加療が及ばなかった段階での、緩和ケア。 自分もいつか患者として置かれるであろう、そんな場所で、主治医として患者さんの心とどう対話するのか??


患者さんとその家族、そしてたくさんのバックボーンを包括して応対していく。

終末期というのは、医師として最も辛いが、人間性や裁量が最も問われる時なのだ。



そんな講義と実技、シュミレーションに長い時間を割き、学ばせてもらった。

今まで経験したことのない、人間教育的な研修会だった。 とても勉強になった。

今回の講習会で、最もインパクトの強かった言葉をもらい、心が洗われた。

医療は心である。   

改めてそう思った。

有意義な二日間だった。