遠くからの声援


開業して4ヶ月だが、随分いろんな患者さんに囲まれるようになった。これが、自分のやりたかった事。患者の偏りがなく、何でもかんでも受け入れて、精一杯やる。毎日が楽しい。
そんな中、埼玉の我が親分から、患者さんの紹介報告書が届いた。すごく珍しい。今まで自分には報告書などなく、だいたい電話での報告か、得意の”忘れてた。ごめんごめん”、だった。それが、逆に快適だったのだが、今回は気持ち悪い位早く報告書が届いた。その報告書は極めてシンプルだったが、行を変えて
”お忙しいと思いますが、頑張って下さい”
の一行があった。通常、一患者さんの報告では患者さんのことだけが書かれることが多い。それも、極めて形式的で医者の世界ならではの書き方に準じている。そんな、期待できそうもない報告書の中の一文はすごくうれしく、ちょっとジーンと来てしまった。チーム医療の外科医の世界から、極めて孤独な開業医の世界への転身。まだまだ頑張んなきゃいけないな。ジェネラリストへの道は険しいぞ。と。自分より何百倍も忙しい親分からの激励に、また気を引き締め、頑張る気持ちをもらった。遠くからの暖かい声援だった。