PANCRASE興行
昨日は月に一度のリングドクター・PANCRASE興行だった。
朝は早起きして、ルーティーンの河川敷ジョギング。今や、週に一度しか走れないので、この日も15kmのランニング。
本当は、毎日コツコツやるのが理想なのだが、今の自分の生活ではほぼ不可能。
平日に自由な時間が取れないフラストレーションを、日曜日に爆発させるのである。
疲れたが、何だかさっぱりした。
そして、午後には有明に向かった。
今回は、応援している徳留一樹が出場。衝撃のKO負けからの復帰戦。
あれ以来、口数の少ないトクと定期的に話し、気持ちの変化を自分なりに感じ取っていた。 ひたすら納得いくまで練習を積んだ。
そして、並々ならぬ覚悟でこの日を迎えたトク。
自分がコツコツやっているマラソンみたいに、頑張ったから○○○...というのが通じない競技がMMA。頑張ったって、頑張らなくたって...練習で強くたって、弱くたって...勝てば官軍負ければ賊軍なのが、この世界。
だからこそ、怖いが楽しい。 台本はないのである。 真っ白だ。
そんな試合だったが、ランキング1位のアキラ相手に、1ラウンド28秒、秒殺KO勝利を挙げた。
そして、試合後には手作りベビー用コスチュームを羽織った長男.司君をゲージに上げ、初のお披露目。同時に甥っ子もゲージに上げた。
コスチュームには、トクのパンツ同様にクリニックロゴが作られていた。それも手作りの刺繍で。
子どもはもちろん、家族にとって最高のプレゼント。そして、トクから家族への感謝の表現としては最高の形だったと思う。
とにかく、安心した。 本当に嬉しいというより、安心した。
そして今回の興行から再び、東京MX TVの地上波生中継が復活。
選手のモチベーション向上ったら、半端ではなかった。
みんな目立ちたいし、有名になりたいんだな。 それでこそ、プロアスリートだ。
その中で、ライト級チャンピオンの久米選手の動きは切れまくっていた。
チャンピオンになったことで吹っ切れたのか、相当強くなっているように思えた。
体を見ても、MMAの理想的体系で、相当な練習をしていることが分かった。
本音のところで、久米vs徳留の再戦で潰しあうことなく、二人とも世界に挑戦してほしいと思う。きっとどちらも世界でも通用する。
また、春日井選手の総合力は圧巻だった。 チャンピオンになれると思う。
松嶋選手も良い動きだった。
ISAO選手、北方選手... 若手の台頭が目立っていた。
これからの活躍が楽しみである。
リングドクターの仕事としては、細かい事はたくさんあったが、大きな事故なく無事に興行が終わり、ほっとした。
こういうスポーツだから不慮の事故もある... とは思わず、そうならないように予防と、迅速かつ適切な対応をし、PANCRASEに出場する選手が安全で安心して試合に臨める様に、一層、メディカル部門の安定を図っていこう。
皆さんお疲れさまでした。
次回は、キング石渡伸太郎出場だ。
会場で、トクの義兄である中日ドラゴンズ・八木投手と談笑できた。
これもラッキーで、いい思い出になった。