パンクラス興行

日曜日。朝からルーティーンのジョギング。そして東京都議会議員選挙。
午前中に自分にとってのデューティーを終えた。


蒸し暑い中で、精力的に動いたら、何だかさっぱりした。
紫陽花を観賞し、カミキリムシを発見。
季節を体感した。


そして昼に出発し、ディファ有明へ。
パンクラス興行のリングドクターだった。

今回はいろんな思いの詰まったカードが出揃い、久々にいつもと違う感覚で会場入りした。

試合前検診を終えて定位置に着いたが、久々のすごい客入りでびっくりした。

熱気もムンムンして、それを取り巻く音響や照明が雰囲気を作り、いつになく舞台としてのケージが輝いていた。





今回は何といっても、近藤有己vsミノワマンの再戦が素晴らしかった。

近藤有己がエンヤで入場し、ミノワマン美濃輪育久で出場したら良かったな… と言ってる人がいた。その通り…とも一瞬思ったが、これは彼らをバカにしてる。
まだまだ彼らは現在進行形なのだ。


試合自体は正直、物足りなかったが、求めている事はそんな事ではない。
逆にスポーツMMAとなった現在の環境で、体現するとなると、あの試合で十分だと思う。
この試合が彼らの集大成ではないからだ。
歩んで来た100戦を超える伝説は、この一試合で評価できる訳がない。



そして、試合後には会場入りしているパンクラスというレジェンド集団の選手達が集まった。
歴史を考えると、全体の中の本当にわずかな人数だが、酒井代表の呼びかけで一堂に会した。

目を瞑ったら、色々な光景が頭に浮かび、何だか涙が出た。

彼らの上がる舞台がリングではなくゲージになっても、その下のリングドクター席の定位置で眺める光景は今も昔も変わらない。

この試合に昔と変わらずリングドクターができて、本当に良かった。


そして、UFC出場を目指す徳留一樹は圧勝。
絶対に落とせない一戦。毎回綱渡りの一戦。
これに結果を残すのだから、大したものだと思う。

やる事はやったので、あとはマネージャーに任せよう。

勝利、おめでとう!!

PR部のTSUNEは完敗。
ればたら、はなく、正真正銘の完敗。グランドに持っていかれ、、全てコントロールされた。
上田選手は本当に強い。



さあ、TSUNEはこれからどこまで這い上がるか。
そこが重要。
負けたんだから、相手より弱かったということだ。


だったら、努力すればいいのだ。

メインのタイトルマッチは素晴らしかった。三浦選手も強かったが、勝った阿部選手は圧巻だった。
判定が多くてモヤモヤしていた今回の興行を、しっかり締めてくれた。

彼はこれからどこまで上り詰めるのか? 先の見えない強さだ。

阿部選手、おめでとう!


終わって疲れがどっと出た。嫌な疲れではなく、気持ちいい疲れ。

カードがカードなだけに、久々にパンクラスの会場でお会いできた方々もたくさんいた。

無い物ねだりになってしまうが、観客として浸っても良かったな…。いろんな人とゆっくり思い出話をしたかったな…。 と少し思った。

でも、自分は今でも現在進行形のリングドクター。 プライド持ってやっている。

だから今回も大きな怪我がなく終わって良かったのだ。これが自分の出せる結果だ。



皆さん、お疲れ様でした。