東京マラソン回想−2
そして、ゴールしてからが長かった。今年から、ランナーには利便性が良くない東京駅がゴール。
東京ビックサイトよりは狭いのだ。
荷物やメダルやタオルや...様々なものをもらうために日比谷公園までひたすら歩いた。
これがまた辛い!! エンプティーマークを越えて完全に無くなっている自分のエネルギー。備蓄も使い果たしているので、いじめに近い移動だった。
着替えを終え、三浦哲社長や従兄弟の応援に沿道に出た。
が、人が多すぎて見かけることはできなかった。
だが、こうやってみんな応援してくれたんだ!! と思うと、ありがたかった。
帰りは東京駅だからとっても便利。
乗り換えもなくて、楽だった。
こうして終わった今年のビックイベント・東京マラソン。
今は、燃え尽き症候群になっているが、タイムは予想以上で自画自賛した。
練習不足で、決していいタイムを狙って走ったわけではないので、驚いた。
無欲で楽しんで走ったからこその結果だろう。 そんなもんだ。
今まで、”マラソンの魅力は?” と問われて、上手く答えられなかった。
だけど、今は答えられるようになった。
努力ややってきた軌跡が、駆け引きなしでそのまま成績に出る事...だ。
野球やサッカーは相手や仲間により、ゴルフは心理やコースにより、随分結果が変わる。 それも競技の魅力だ。
マラソンは試験と同じで、”運”とか”たまたま”はない。
やった分だけ成績に出る。 タイムが自分に渡される通信簿なのだ。
そう考えると、40歳半ばで体力は低下傾向でも、努力すればもっともっといいタイム・成績が出るのではないか...とさらに自分の可能性を追求したくなるのである。
これからも日々の診療と同じで、ストイックに頑張って、コツコツと積み重ねていきたいと思う。
そんなことを感じた今年の東京マラソン。
13回忌を迎えた天国の親父も、助けてくれたのかな。