PANCRASE興行

日曜日は、PANCRASEディファ有明興行のリングドクターだった。


今回から、UFC fight passの形式に合わせた作りだったので、休憩もなくコンパクトだった。放送席も画像もすべて英語。一瞬、海外でMMAを観ていると錯覚するほど、アメリカっぽく、格好良かった。


音響も照明もカメラも、すべての舞台演出が整っていて、何が始まるかわからないショーケースの様だった。

この舞台で戦って、それでテレビにも映るんだから、選手は気合が入る。




そして、実際の試合は、全試合”はずれなし”の好勝負だった。

オープニングファイトは、濱田リカ選手のPANCRASEデビュー戦。
女子のアマチュアの試合は、恐らくPANCRASEで初めての試みだと思う。
両選手とも、がむしゃらで殴り続け倒し続け...本当に気持ちの入った素晴らしい戦いだった。技術が追い付いていなくとも、観客に響く戦いは、プロ選手も見習うべきではないかと思う位、心に響いた。
濱田リカ選手。おめでとう!!


そして、当院PR部のチーフ、クリスMANが出場。

相手は、GRABAKA石川英司選手。

明らかに格上の大先輩相手に、見事、一本勝ち!!

追いかける者の強さ、日々の努力・成長が分かる勝利だった。




大きい選手相手の戦い方を学ぶため、そして打撃とレスリングを磨くため、出稽古を増やした。

クリニックのみんなにも迷惑をかけた。そして、お世話になったGRABAKAの今や中心選手である石川英ちゃんに勝ったことで、快く受け入れてくれたGRABAKAの方々に、恩返しもできた。
久米選手の怪我による欠場で流れてきたチャンスを掴めた...。

勝つと、何もかもが成功したと思える。
そんなもんだ。


リングドクターだから、倒れた石川選手のケアに回った。いつの間にやらゲージを去ったクリスMANだが、ゲージに残されたピンクの羽を見たら、何だか久しぶりにジーンときた。

ただ単に職場の部下ではない。弟のような長男のような、この男のこの結果が、誰よりも嬉しくて仕方がなかった。

クリスMAN。今回は本当にでかした。  もっと行こうぜ。上だ、上。


高橋”Bancho”良明は、残念だった。
9割9分、追い込んででの大逆転負け。
残念でならないだろう。こんな負け方以上悔しいものはない。

負けても株を落とさない選手だが、このままでは引き下がれない。

早めにリベンジだ。







今回は、近年稀にみる熱闘で盛り上がったPANCRASE。

ドクターも今回は、ドクターチェックなどに変更を加えた。これからも少しずつ改革していこう。


普段の診療と同じだ。柔軟に対応し、患者さんにでも選手にでも、最高の対応ができるように頑張って行こう。



書きたい試合は山ほどあるが、お腹いっぱいに満足できたので、来院格闘家だけの感想で終わり。


お疲れ様でした。