成人の日

正月は、ゆっくりした。
毎年の事だが、ゆっくりする。気を静める。

あんまり、バタバタさせる時期ではないので、一年で唯一、”静”の時期にしている。

新年の診療が始まり、いつの間にかすぐにアクセルは全開に踏み込んだ。

ではあるが、すぐに来た連休なので、少し”動”いて、気分転換した。






毎年恒例のメルヘンの世界に行った。4年連続で、成人の日はメルヘンの世界。

二年前の記録的豪雪...とは打って変わって、快晴の成人の日だった。

帰宅して、ニュースを見たら、今年成人の日を迎えた人達の誕生年は、

阪神淡路大震災

の年だったらしい。

自分も歳とったな!!   と思った。





あの震災の事は本当に忘れない。当時、大学の同僚の家族も大変なことになったことを聞いた。



自分は医学部の5年生か6年生。  国家試験か卒業試験か大切な試験の寸前だった。
当時は、ネットもなく携帯もない時代。


勉強会室に閉じこもって勉強していた自分は、恥ずかしながらこの地震の事実を2日間くらい経ってから知った。 その位、外部からの情報をシャットアウトして勉強していた。


あまりに失礼だったので、この時以来、新聞を毎日読むようにした。

教養を身に付けるどころか、社会の動きすら学ぼうとしなかった医学生の若き日。

国家試験合格だけを目指し、いっぱいいっぱいになっていた自分がいた。

恥ずかしや。 これじゃ、医師としての自信すら付きやしない。


という、一生忘れられない恥ずかしい20年前の事実。

そんなことを思い出した今日:成人の日であった。

正月気分が完全に抜けたので、明日からも、いつも通りに頑張ろう。