PANCRASE興行
今回は、連係ミスで興行の進行に大変な迷惑をかけた。
自分も、二年前に決まった、
パンクラスのリングドクターの立ち位置=健診なし・リング上だけのケア
が決定して以来、少し責任感が欠如していた。 猛省し、そしてもう少し興行側とコミュニケーションをとる必要がある気がした。
やはり、このスポーツにリングドクターは絶対必要。
ただ医師免許を持っている人、格闘技が好きな人、選手と知り合いの医師、リングドクターをやってみたい医師...
ではなく、僕らのようないわゆる”リングドクター”が必要。
何かあった時の”保険”のため、体裁を整えるためだけの”顔見せパンダ” ではいけない。
これからも、パンクラスのリングドクターに、選手や興行側が何を求めているかを改めて認識し、責務を全うしたいものだ。
そんな、始まりだったが、今回の興行は久しぶりに長い興行だった。
我らのクリスMANは、完敗。
入場から浮き足立ち、相手にのまれ、全く自分のポジションに持っていけない。
体を見ている自分だが、どこか怪我でもしているのか??と思えるくらい、動きが悪かった。
普段から誰よりもいろいろな事に一生懸命、実直に頑張っている男だから、何だか可哀想な気分にさえなった。
残念だが、念願のランカーはお預け。
まだ、そんなレベルにない!! ということだ。
いろいろ修正して、一から出直して、また頑張ろう。 くじけている場合ではない。
武蔵村山から応援に来てくれた皆さん。自分からも、ありがとうございました。
佐藤洋一郎vs草MAXは、良い試合だった。
ともに、とても親しくしているので、複雑だったが、ちょっとの差で勝敗が決まった。
佐藤君、海外修行の成果が出たね。おめでとう。
入場から会場が一変した、緊張感のあるレベルの高い素晴らしい試合だった。
今回からパンツにクリニックロゴを入れてもらって、自分も一層気合が入った。
UFCに”出場”する目標から、UFCで”勝つ”目標になって挑んだこの一戦。
まさにパンクラスが歩む”世界標準”の試金石となる一戦で、内容もシチュエーションもすべてを満たしていたと思う。
世界標準を掲げ、そこに乗る選手にこういったシチュエーションを作っては与える、パンクラスの現体制は、素晴らしいと思う。
石渡君。 リベンジしてまた這い上がればいいのだ。
そして、次は、UFCで”勝つ”ではなく、UFCで”チャンピオンになる”にシフトチェンジすればいいのだ。
今回の興行は長かったが、メインは前述通り圧巻だった。対抗戦以降もいい戦いだった。
そんな中、世界標準を意識している選手と、そのレベルにない選手に、大きな差を感じた。
また、”残り10秒”のアナウンスは、ラッシュをかけるのが常だと思っていたが、逆に、相手から離れ大きなゲージを走って時間稼ぎする選手を見た。
それを否定するつもりはないが、MMAがいわゆる”ポイントゲーム”になったんだと痛感する一幕だった。
そんな一日。
皆さんお疲れ様でした。