歓送迎会

週末に、歓送迎会があった。

今回の歓迎者は3人。そして、お別れが1人。




毎度のことだが、お別れは寂しい。



お別れ会もなく、逃げるように去る人もいれば、さりげなく消えていく人もいる。

 どんなに短い期間だって、どんなに辞める理由が不謹慎なものだって、残してきた功績は大きいのだから、”クリニックを卒業””今後の繁栄”のため、かけがえのない仲間たちに送り出され、そして頑張ってきたクリニックでの仕事をお任せして、正々堂々と去って行けばいい...  と、いつも思う。

それができない退職者がいると、ちょっと寂しく、悲しい気分になる。






話しは逸れたが、今回の”卒業者”は、医療事務の宮崎さん。本名は辻岡さん。


北陸地方から初の入職者で、自分にとって縁もゆかりもないこの地方。
最初の”言葉訛り”が、すごいインパクトだった。


自家用車は田舎っぽいのだが、働きぶりは今まで出会った中でも随一な”男気”だった。
白衣を着れば、先輩後輩の垣根なく、丁寧語・敬語。
一度決めたら最後までやり抜く、妥協なき医療事務員。
感情を表に出さず、全てにクールに対処でき、それでいて、温かい雰囲気。



仕事人として、敬え、部下として、誇れた。




そんな宮崎さんの送別会だから、今回はほぼ全員の参加だった。

送別会の終わりの”締め”が、お別れの寂しさからくる”涙”だったことは、今回が初めてだ。
これが、自分を含めて職員全員の気持ちだと思う。


宮崎さん。お疲れ様。
一仕事終えたら、戻ってきてください。待ってますね。


そして、週明けの月曜日は、大石幸二選手がクリニックにやってきた。


先々週のONE FC ドバイ大会で、惜しくも敗れてタイトルを失ったものの、5分5ラウンドをフルに戦い抜いた。

こんな時は、雲隠れして、心の整理をつけている選手が多い中、怪我が未完治なのにもかかわらず、わざわざ来院された。

お土産は、オリジナルウォーターと、謎のドバイのドライフルーツ。

そんな事より、思ったよりは前向きで本当によかった。

やりきった充実感を表情から感じ、自分も安心した。


大石君。まずはゆっくり休んで、怪我を治してください。


そんな週明け。


今日は都心も多摩地区も豪雨。

だが、我ら武蔵村山市は雨など知らず平穏だった。

騒いでいるテレビが何だか不思議に見えた。