誕生日プレゼント

昨日から、休み明けの仕事初め。
そして、この日は、SMAPの中居君と元ジャイアンツの清原和博の誕生日!!    でもあり、自分の誕生日(笑)でもあった。





朝から、ボケボケ状態を解消しようと気合が入っている中、まず、職員のみんなからサプライズの誕生日プレゼントを戴いた!!
中身は内緒。

本当に有難い。持つべきものは大切な仲間たち。  この気分は永遠だ。

ちょっとびっくりしたが、休み明けの充電満タンの精神状態と、記念日のいい気分で、一日中フルパワーで頑張った。


と、いうのも、自分にとってのこの日の一番のプレゼントは、来院してくれた患者さん達。お盆明け初日だったこともあり、たくさんだった。

昼もなく診療し続けたことは、さすがに一週間の充電も使い切ってしまうほどだったが、終わってみれば幸せな気分。

医師として、頼りにされることはこの上ない喜び。

最高のプレゼントだった。







そういえば、夏季休暇から帰る飛行機の中で、素晴らしい経験をさせてもらった。


離陸して間もなく、急病を発した乗客が現れ、機内放送。


”急病のお客様がいます。お医者さんか看護師さんはいらっしゃいますでしょうか?”


短パン、Tシャツ、髭面、日焼けした顔...の医師免許を持った”怪しい”中年オヤジだったが、手を挙げた。一瞬、胸がドキッとしたからだ。




詳細は書かないが、注射などの処置をして、着陸→救急病院搬送まで、つなげた。


心も医者でなく休暇中。ナースもいなければベットもない。限られた環境と物品で、救えるのが自分しかいない中、自分なりに最大限の対処をし、尽力できた。


乗務員やご家族にお礼を言われたが、逆に恐縮した。




そして、羽田空港に着いてから、一息ついて思った。


何事もなく着陸できて良かったな。病院ではないところで力試しされたが、これでよかったのかな。


医師に生まれて良かったな。 俺って、幸せだな...  





こんな経験をさせてもらって、自分の方が感謝だ。

と、同時に、自分は現場の臨床医として、まだまだ高く頂きの見えない階段を上っている事を改めて自覚した。
そして、世にも、いろいろな事を求められていると同時に、問われている気がした。





そういえば、最近は、いろいろなことに振り回されていた。
人のことをとやかく言ったり、過去を引きずるような、自分にとっては一番くだらなくバカくさいことに振り回されかけていた。

それは、自分がエンジン全開ではなくまだ余裕があるから振り回されたのだろう。

だから、これからはそんなことに目もくれず、一心不乱に突き進めば、そんなことも気にはならない。
100m走の選手は、前しか見ないもの。

これからも、いつの日か、見えない先を走る、小山教授に追いつけるように、毎日寝ても覚めても患者さんと向き合おう。  それが、自分のやりたいことだ。





そんなことを感じた、誕生日。

もう、年を取って誕生日の喜びはそんなにないが、今年の誕生日は、何だか大きなもの=心の支えをもらった気分になった。


自分の住処=診察室には、大切な患者さんからのお手紙。


皆さん、誕生日にいろいろな事を、ありがとうございました。