最後

昨日は、PANCRASE横浜文化体育館大会。
最後の”リング”での大会だった。

プロレスから派生したハイブリッド・レスリング。そして、総合格闘技。そして、進化したMMA....。


だから、僕たち日本人には見慣れた”リング”。プロレスは三本で、格闘技は四本のロープ...とも、覚えた。



リングドクターをやってから15年強。いつも、ロープの間をすり抜け、負傷した選手に駆け寄った。ロープに耳が引っ掛かって耳が取れてしまい、不幸ながら話題になった内山選手の事件もあった。選手がリングドクター席に落下してきたこともあった。
何だか、思い出深いリングだが、時代の流れ=世界標準化に向かい、今回で封印された。

リング壁のクリニックロゴとも、今日でお別れだった。

今回の大会では、このリングで数々の伝説を残した近藤有己選手が、有終の美を飾った。彼がリングに感謝して退場していく姿には、胸を打たれた。
本当に彼には夢を見させてもらった。  ファンの時から。

そして、試合は、PANCRASEを背負って対抗戦に挑んだISAO選手が、圧巻のKO勝利。
彼は、これからのPANCRASEの象徴だ。

多摩地区格闘家も頑張った。


鹿又選手は、残念なドロー。
まだまだ、強くなっていると思う。

高橋”Bancho”良明選手は、惜敗。
悔しいが、これが現実。
世界を目指すBanchoには甘い言葉はかけない。
頑張るしかないのだ。
Bancho頑張れ!!

石川英司選手は、出し切っての完敗。
佐藤選手が強くなった!!    
お互いにこれからも頑張れ!!


今回の興行はカットが多く、負傷者が多かった。
次回からは、ワセリンの塗布も始まるので、カットはやや減るだろう。
だが、日本人が肘の使い方が上手くなれば、また負傷も増えるかもしれない。

ゲージになっても、頑張っていこう。






そして最後といえば、先程、”笑っていいとも”が終了した。32年間続いた長寿番組。

それにしても、残酷だ。   32年間続いたギネス認定番組を切るんだもの。

ルーチーン化していたが、ある意味、日本の文化を破壊する現実。
寂しすぎる。




思い出といえば、
前身番組が、”笑ってる場合ですよ”だった気がした。片岡鶴太郎がやっていたと思う。
小学生だった自分は、3チャンネル(NHK教育テレビ)しか見てはいけない教室で、担任の先生がほんの一瞬だけ見せてくれた、”笑ってる場合ですよ”と”笑っていいとも”が、楽しみで仕方なかった。


テレビ係(ただ、テレビのON/OFFを行うだけの係りだが...)だった自分。
当時はリモコンがないので、足台を使ってテレビの電源を入れるのが苦難だった。
先生がいない昼休みに、電源を入れ、それがばれて、こっぴどく怒られた記憶もある。
今じゃありえないが、壊れた竹ぼうきの竹で、頭をたたかれた(笑)。痛かったな。

その時のテレビが、笑っていいともだった。    鮮明に覚えている。



思い出深いこの番組。
今日は、思い出を心にしまい、さよならした。



三月最後のお別れ。
”リング”と”笑っていいとも”にお別れし、今年度が終了した。


明日からは新年度。

新たな出会いに期待し、新たな気持ちでこの新年度を頑張ろう。