マラソン前のこと
東京マラソンは参加者が36000人っていう、異常なほどの多さのため、前日までの三日間にエントリーを済ませなければならない。
自分は、診療を潰して診療以外のことをやるなんて、臨床医としては本末転倒だと思っているので、今回ばかりは悩んだ。
結局、金曜日のラスト一時間を大原Drに頼み、5時半に有明に向かった。
国際会議場では、東京マラソンEXPOなるマラソン前のイベントが大々的に行われていた。目標を5時間半に定めた自分は、いろいろなブースに顔を出し、証拠写真の撮影に奔走。
自己に言い聞かせたのだ(笑)
本当は、時間があったら丸一日居ても飽きないようなブースの数々。
もったいないことをした。知っていれば、何とか時間を作ったのに...。
これらのブースと、事前エントリーは、完全にハイテンションの本番モード。
ここに行ったら、気持ちも盛り上がる。
そのノリで、思わず、当日用の時計を購入し、”形から入る”を実証。
これで、やるべきこと、揃えるべきものは揃った。
そして、バタバタと短期集中でイベントを楽しみ、今度は調布へ。
同級生で親友の多賀誠先生の講演を聴きに行った。
埼玉から東京に来ているのはすごいが、九州や遠隔地にも講演に行っているらしい。
すごくよく頑張っているな。
自分も刺激をたくさん受けた。
そんなバタバタの二日前だったが、多賀先生は何もフルマラソンのことなど知らず、久々の再会に喜び、酒を強要。 せっかく節制していたのだが、ここは葛藤の末、マラソンが親友との再会に敗れた。
久々の有意義な宴だった。
多賀氏。これからもがんばろう。
今回の戦いは久々に力が入る素晴らしい戦いだった。誰も真似することができない男の意地の張り合い。
今回は敗れはしたものの、僕は、徳さんのあきらめない心を誇りに思う。
何かに夢中になって真剣に取り組み、そして、命を懸けたものがある男は本当に格好いい。
自分もそういう男になりたいものだ。