完走!!東京マラソン-3
東京マラソン完走記念の第三弾。
マラソン編
マラソンが始まると、最初は余裕。小池選手の指示通り、体で覚えている”時速8.5㎞”を実践した。
沿道のたくさんの聴衆に励まされ、気分はまさに総合格闘家!!
たくさんのプラカードや差し入れの列。そして、がんばれ!!の大声援。
ハイタッチが、たくさんのパワーをくれた!!
所々で、演武や演奏があり、これもまた力をくれる。
プラカードは、なかなか面白い。
”終わったらビールが待っているよ”
”当選したんだから落選者の分も楽しんで!!”
”スマイル。スマイル。”
”楽しまないと、終わっちゃうよ!”
などなど。
もちろん、東京のど真ん中を堂々と走ることなんてこのマラソンしかないから、いわゆる”非日常”を謳歌できた。
銀座や日本橋や浅草。そして有明は人が多かった。
東京タワーとスカイツリー、雷門では辛くても写真を撮った。
ハーフまではスムーズで、30㎞位から予想通りの膝痛。
この頃から歩く人が続出していたが、自分は最後まで絶対に歩かないことを心に決めていたので、意地でも走り続けた。これは、自分との約束だった。
ラスト5㎞になると、カウントダウンが始まる(あと○○㎞)。それが始まると心も体も終わりモード。だから、きつくなる。
そして、この辺りから上り坂が多くなり、”根性路線”へと心が変換された。
だが何も考えずに、惰性で走り続け、意地と根性のゴール!!
争い事ではないので、順位とかタイムとか、気にもならない。
ゴールすると、完走記念のメダルやタオルの贈呈。水分や食事の提供。エアーサロンパスの提供。そして、出発前に預けた荷物を受け取り、待ち合わせスペースまで進む。システムが、完璧なのだ。
大変な打ち合わせと準備、そしてたくさんの優秀な方々が集まり、完璧な流れ。
システムがしっかりしていると、どんな規模であっても揺るがない。
そして、応援団と合流。
最後まで声援してくれた佐々木選手、小池選手には感謝の言葉しか見当たらなかった。
声援が力になることをよくわかっている格闘家だから、ここまで力になってくれたのだろう。
一息ついて、顔を洗ったら、顔がしょっぱい!!。 そして、首には潮が吹いていた!!
すごい汗をかいたんだな? と、思って今度は靴を脱いだら、三本の指の爪が剥がれていて、血豆&プカプカ浮いていた!!
今回の完走を自信にして、帰路についた。
応援された嬉しさと、ゴールできた達成感。プレッシャーからの解放と、明日の通常診療の不安...。
深い思いが胸の中にたくさんあるこの一日の終わりだった。
でも、夜のMr. サンデーで、宮根さんが普通に司会をしていたので、自分も翌日から頑張らなくっちゃと思った。
野球やアイスホッケーでみんなで汗や涙を流すのが大好きだった学生時代。
一人でできない手術をみんなでし、ナースや他のドクターと力を合わせ集中治療室に泊まり続けた外科レジデント時代。
大切な仲間とチームを作って、地域のため”すべて診る””何でもやる”を実践しているクリニック。
そんな自分が、一人になってストイックに頑張ったのは、一見、別世界の生き方のようにも思えるが、これもこれで不思議と快適だった。個と個が集まってこそ成り立っているのだ。社会は。
一人じゃ何もできやしない。
コツコツやるタイプだったっけ?俺。
いつもはたくさんの仲間に囲まれて、そして助けられている”甘え”も、それがいかに恵まれているかが分かった。
全ての人に感謝し、こんな経験をさせてくれた東京マラソンとの半年間に感謝。
40歳を過ぎてからの青春。
また、趣味の幅が広がった。