変わるPANCRASE

11/3はPANCRASE興行。
WSOFとの電撃的提携、リングの廃止、海外での放送... など、刺激的な話題が多い最近のPANCRASE。お蔭で、今回の興行の話題が少なく、ちょっぴり寂しい。
明後日は、その分、張り切って行こう。




PANCRASEの酒井代表が、唐突に海外団体との提携を発表し、リングの廃止、ゲージの導入を決定した。
刺激的であり、業界、そして選手に強烈なスパイスがかかったのは間違いないと思う。
そんな、過激で活動的な酒井代表の決定に批判的な声もあるようだ。

そこで、自分なりに今回の変革を考えた。






総合格闘技を創り出して、肉付けして、20年かけて、一つの世界、”総合格闘技”が完成した。

バッテンマークのHYBRID WRESTRINGがPANCRASE


だが、世界中で行われている今のゲージでの戦いは、”総合格闘技”ではなく、”MMA”。

プロレスと同じリングでの戦いを目指した総合格闘技と、ゲージでの戦いを目指したMMA。僕らの世代と今の若者世代の、この競技にかける”夢”は随分違う。

PANCRASEにおいてそれを使い分けるのが、これからの”ゲージ”でのナンバーシリーズと、”リング”でのism興行なのだろう。




何だか柔道界や野球界とかぶった。

嘉納治五郎がゼロから作った”柔道”と、青い道着を着た”JUDO”。

坊主頭で泥にまみれ、甲子園を目指した”野球”と、ロン毛でガムを噛みながらやる”Base ball”。

同じのようで、全く違うスポーツだ。
 
 無差別で行う全日本選手権の柔道王者を目指す人もいれば、タックルに行くように攻めて、ポイントゲームで勝利を目指すJUDO championを目指す人もいる。

ジャイアンツのユニフォームを着てビールかけしたい人もいれば、ピンストライプのユニフォームを着てシャンパンファイトをしたい人もいる。


今回の、PANCRASEのゲージ移行は、MMAを見てのもの。
総合格闘技は、またism興行で観ればいいのだ。一層、新鮮で刺激的に映るだろう。





先日、酒井代表とお話しして、何だか、代表の気持ちが良くわかった。
PANCRASEにかける夢は、同じどころか、誰よりも大きい。  これは確実。

自分は、これからも、陰ながらリングドクターとして頑張ろう。   と、改めて思った。



クリニックでは、昨日で退職する三人と、最後のお別れをした。
それぞれに、必ず、復帰するように懇願した。

かけがえのない仲間達だ。僕は死ぬまでここで頑張っているので、また、再会しましょうね。   白衣で。