ヘルニア学会に行った
金曜日は、午前中の外来と午後の往診を終えて、大至急でクリニックを出て電車に飛び乗った。
日本ヘルニア学会 in 仙台 への出発だ。
久々の新幹線は、何だか快適だったが、毎日の夜のように、何だか頭が興奮していて転寝もできなかった。 夜中以外は、頭は診療モード=ランニングハイなのだ。
できる限りの抄録を一生懸命読んで、参加するセッションの目星を付けた。
と、その時、今回もまたまたアクシデント。 前の新幹線が人身事故を起こし、ノンストップのはずが白石蔵王駅で緊急停止。約一時間の遅れで仙台に到着した。
先週に続き、二週連続で人身事故で遅れた。ついてない。
この学会は相変わらず、深い=マニアック。
クリニックで日帰り手術している自分は、同じ境遇の先生と情報交換し、現在の自分の実臨床にあったセッションで、積極的に勉強した。
真面目に聞くと、力になる。本当に勉強になった。
早速、明日の臨床で応用しよう!! というヒントが多々生まれた。
何よりも患者さんのためだ。
そして、今回仙台まで行ったもう一つ大きな目的は、東北労災病院で孤軍奮闘し、今や外科の中堅医師として地位を得ている大学医局時代の後輩・ネーベンの安本先生と、久しぶりに再会することだった。
この学会では会長の片腕として大活躍し、事務局長をやっている。
そんな安本を応援するために、東京から行った。
今や自分の知っている、”出来そこない”のヤスではなく、胃外科:腹腔鏡チームのチーフ。すごい男になった。
だが、キャラクターはいつになっても、ヤスはヤス。 自分も自分。
会話は、いつになっても同じで何とも言えない距離感。
日夜、泊まり続けて頑張った修行仲間であることには変わりない。心が繋がっているのだ。
そんなヤスが、震災を乗り越え、東北で自分の地位を確保し、家庭も持った。
兄貴分としては、何だかとっても嬉しかった。
何だか、長く充実した24時間だった。
短い時間だったが、濃かった。
日帰り手術にもっともっと力を入れて、患者さんのために頑張ろう。
そんな週末だった。