週末の事1
急に暖かくなってきた。自分のスケジュールも何だか分刻みになってきて、今日まで多忙を極めた。 秘書の富岡さんが大変だ。
たくさん報告をしようとしたが、そんなことでブログアップが遅れてしまった。
土曜日は、終日診察。ようやく、土曜日の終日診察の復活も地域に伝わってきた。この日も、花粉症の患者さんが多かった。
本当に80%以上のスギ花粉が飛び終わったの? と、ニュースを疑ってしまうほど、世の中が白い!!
黄砂?PM2.5? それとも、ヒノキの始まり?... 結局、透明な空気中に何があるのかなんて、わからない。 戦うしかないのだ。
みなさん、あと少し。頑張りましょう。
そんな土曜日診療の最後に、翌日のPANCRASEで戦う3人の戦士が来院した。命を懸けた”計量後”のリカバリーのためだ。
軽量も、選手にとっては一つの命がけの闘い。
それを終えた選手の安堵した表情、クリニックでの必勝の誓い、治療後の満足感... 今まで何度となくリカバリーを手伝ったが、毎回毎回、自分自身も責任感と緊張を持てるし、選手の”命”のために加療することにやりがいを感じる。そして、それがまたドクターとして嬉しい。
何だか、一緒に戦っている気分にすらなる。 もうすでに、選手は臨戦態勢に入っているのだ。
今回も軽量失敗の選手がいたが、同情の余地はないと思う。チャンピオンと対戦できるのにマナー違反した選手を返り討ちした石渡選手は、不利な条件の中、素晴らしかった。
話しは逸れたが、三人の選手が翌日に備え、笑顔で帰宅した。
軽量を終えて、疲れた体に今度は再度、労りに帰宅。
24時間後の結果は、必ずついてくる...。
自分にとって大切なこの三選手に、自分なりのメッセージを送った。
そして、すぐさま電車で川越に向かった。
医学生時代から可愛がってもらっている許教授のご自宅に向かった。
今は、東大の教授ではあるが、自分の大学医局時代は第一外科助教授・そして教授。
心臓外科の世界的権威。
約、15年ぶり位にご自宅でのパーティーに招かれ、これはこれは楽しかった。
旧第一外科の先輩や後輩が大挙集まった。
やはりここでも思い出話に花が咲いたが、許先生の人柄か、何しろ緊張しない。楽しい楽しいホームパーティーだった。
やっぱり、スケールが違う。器が違う。
教授を見て、ご家族を見て、そう感じた。
自分も、こんな風に、部下を気軽に自宅に招けるようになったら、それが成長の証しになるのだろう。 努力しなくては...。
許教授、ありがとうございました。そして先輩後輩同級生、それぞれの道で頑張りましょう。
鬼の指導教官で、医師としての姿勢やスピリットを体に染みこまされた恩師。
当時は本当に、厳しくて、何度となく殴りかかろうかと思った(笑)。
今回、初めて握手して、写真に納まった。
当時じゃ考えられないショット。
そんな土曜日。
気付いたら、日付はとっくに変わり、真夜中だった。
一期一会があって、自分は世の中、そしてたくさんの方々に育てられて生きている。
そんなことに感謝をしながら、どんな時でも、胸を張って、自分に正直に歩んで行こう。