クリスマスプレゼント
クリスマスプレゼント...なんて言うと、男の習性で、”あげるもの”という感じがしていた。
”もらうもの”があっても、所詮、”お返し”的な感じで、決してもらった喜びなど純粋に感じられない、寂しいクリスマスが続いていた。
これ。世の中の男性だったら、一回は感じているだろう。
愚痴はさておき、今年のクリスマスは違った。”慌てん坊”の”一足早い”クリスマスプレゼントをもらった。
プリンセス・プリンセスのコンサートin東京ドーム。
日本武道館に次ぐ、二度目のコンサート。
もう、どうしてもどうしても行きたくて、今回は一人で会場に行った。
一緒に行ってくれる人がいないわけではなく、これもどうしても一人で哀愁に耽りたくて、無の境地で行った。周りを気にせず、感情で、曲を聴くためだ。
格闘技観戦だって、野球観戦だって、飲みに行くのだって...絶対に孤独を嫌う自分。
今回は、産まれて初めて”初めてのお使い”のような、一人の世界に出撃した。
会場は、ジャイアンツ戦の比ではない位の超満員。
プリプリは知らなくとも、プリプリの曲だけは知っているであろう若い世代や、青春をプリプリに感じている僕ら40歳代の中年。そして、その同伴の子供達...。
とにかくすごい熱気・人・人・人だった。
武道館のような昔からの”マニア感”はなく、会場が大きすぎて、いくらアリーナをゲットしても、プリプリはいつでも遠かった。決して、手が届かない所にいた。
各曲で思いがあり、当時をうっすらと思いだす。当時の感覚が蘇る。
自分も、歳とって、涙腺が緩んだものだ。
決して届かない所にいて、消えてしまった青春時代の思い出(あと、レコ大・紅白があるが...)。
これが、スーパースターなんだろう。
スーパースターは届かないから夢なのだろう。
本物のサンタクロースも未だに会えていない。
そんな、子供のような感覚をクリスマスに感じ、帰路についた。
表現のしようがないが、何だか今までにない感性が刺激され、そして蘇生した気になった。
サンタさん、ありがとう。
そして、生のプリプリ、さようなら。
恥ずかしいけど、ほんと、好きでした。