同級生の命日
火曜日は特別な日だった。高校時代の同級生が昨年亡くなり、その命日に、みんなで集まった。
供養を兼ねての会だったが、本当に久しぶり...20数年ぶりの再会もあった。
この貴重な時間は、故人が僕らを突き合わせてくれたとしか思えなかった。
医学部の同級生と会うと、当たり前だけどみんなドクターで、話しの内容も自ずと決まってくる。だが、狭い社会で生きているけれど、各専門科や勤務医か開業医か教職に就いているか...など、実は医者でもかなり異なる世界が多く、それもそれで十人十色で面白い。
高校時代の同級生は、大体偏差値が同じ人間なので、同じようなポジションにいるため、”アラフォー世代”の苦しみ・楽しみが共通している。
今回の会は、あまり過去の思い出は語らず、現在や未来について話すことがほとんどで、僕ら”働き盛り”の年代ならではの話しで、清々しかった。
また、来年のこの日にみんなで集まれて、そして現状を語り合い刺激し合って、そして文字どうりの切磋琢磨ができたら、故人も喜ぶことだろう。
同志よ。お互い彼女の分まで、それぞれの世界で頑張ろう!と、思った。
そして、その帰りに、大切な定期入れ一式を紛失した。
と、思って翌朝に大騒ぎしたが、結局すぐに見つかった。
白衣を着ている時は、異常なほどにきっちりしている”医者バカ”な自分だが、白衣を脱ぐと、本当にだらしない。
わかっていても、エネルギーが切れて、グータラになってしまう。
そんな自分に”喝”を入れてくれたような、そんな、”紛失未遂事件”だった。
これも彼女が教えてくれたことだろう。
それにしても、たった定期入れ一つをなくしただけでも、半日は気が気じゃなかった。平凡ですべてのルーチーンワークがそつなく行える日々がいかに幸せかがわかった。
一個でも、些細な事でも、ネジが一個でも外れると、同じテンションで働けないし生きれない。
幸せに遅れる毎日にただただ感謝して、今日も一日が終わる。
もうすぐクリスマス。 明日も頑張ろう。