パンクラスの頭脳
先日のPANCRASE年内最終興行は内容も良く、来年の20周年に向けて期待が膨らんだのは自分だけではないと思う。
20周年興行は、立ち上げメンバーの船木さん鈴木さん高橋さん...そして、外人はシャムロックやルッテンやシュルト...次世代の近藤君ミノワマン北岡君...そして現在のチャンピオン...パンクラスGRABAKAメンバーの菊田・三崎・郷野・山宮...
考えただけで、ちょっとやばい。
来年の楽しみの一つである。
そして、先日のパンクラスではさりげなく、楽しいこともあった。
ヨアキムハンセン選手と会って、少し話しができた。実はちょっとファンだった。
そして、パンクラスの頭脳・松宮レフェリーから、大学院最終過程の発表論文を戴いた。
選手が試合中にストップしなければならない大怪我をすると、ドクターストップをする。選手の安全確保のためだ。
だが、このドクターストップは、言わずと知れた試合終了で、怪我をした方が”敗者”になってしまっていた。
だから、リング上では、止めたことを選手セコンドに詫び、止めた理由を納得してもらえるまで説明していた。いかにも、悪いことをした人間が言い訳をしているように...。
これでは、キックのように、怪我をさせる技を磨けば(けがを負わせれば)、勝者になってしまう。
だから、リングドクターがドクターストップを躊躇し、最近はいろんな議論があった。
こんな制度はナンセンスなので、松宮さんに働きかけ、少しずつそのことに対して見直しが進んでいる。
今回、松宮さんの研究論文を読み、内容こそ異なれど、深い意識で総合格闘技を考え、”科学的な根拠”のもとでルールが完成してもらえたら最高だな! と、感じた。
総合格闘技を学問に変えた男・松宮レフェリー、頑張れ。