大原先生凱旋
大学医局の後輩・大原先生がハンガリー留学から帰ってきた。
後輩って言っても、大学病院では、外科の重責を担う立派なスタッフ。
大学を卒業し、大学院に入って、レジデント=住み込み続けて外科の研修をし、外病院の医長をやったら、チーフレジデントになれる。チーフレジデントを修了したら、もう一人前。教職を選ぶなら留学して、実績を残せば講師になって... 臨床を選ぶなら外科部長になって、基幹病院を”取りに行く”...
なんて、青写真を入局前の教授室で教授に説明された。
話しを聞いている時は、もう自分はそのレールに乗って必死にしがみつけば、日本のトップにでもなれるのではないかと、胸がときめいたものだ。
だが、誰もが歩ける同じレールなどなく、既定路線などない。とっても厳しく過酷な世界が、外科の世界だった。
そして、医療を取り巻く環境が急激に変わり、医師の価値観も変わった。
話しは長くなったが、大原先生は大学に残って、そんな既定路線の”留学”まで終えた。
大学病院で頑張っている大切な後輩で、自分の開業時から、クリニックを支えてくれている今や”頼もしい大学の先生”である。
そんな大原が、短期留学を終え、凱旋した。
ハンガリー産の紫外線で、真っ黒に日焼けし、疲れが抜け、一層穏やかになって凱旋。
そして、クリニックの外来診療、検査、手術が再開された。
何だか、久しぶりに友と再会したようで、嬉しくて仕方なかった。
そして、大原先生・帰国・歓迎会が、学園の飲食店で行われた。
急な開催決定にもかかわらず、約20人の職員が参加し、大原先生を歓迎した。
大原の人気ぶりがわかった。 少々、うらやましかった。
と、言うことで、ようやく週6日間のフル稼働が、3ヶ月限定で終われそうである。
来月からは、火曜日の午後の外来は大原先生に任せ、外の仕事に充てられる。
大原先生お帰りなさい。また、よろしくお願いします。