格闘技が始まる

土曜日は今年最初のPANCRASE。今回は、土曜日ということもあり、他のリングドクターが所用で欠席。助っ人の久富先生にお願いしたが、純粋な公認リングドクターは自分のみ。ちょっぴり不安だ。

自分はいまだに、PANCRASEリングドクター皆勤賞。どこまで続くか?

PANCRASEといえば、伝統もさることながら、組織=競技としての基盤はしっかりしている。そして、年々それは強固なものになっている。それは大きい。

そんな組織の中心に近いところにいられる事が、プレッシャーでもあるが、ある意味、快感である。

そんな中、松宮レフェリーの研究論文が届いた。MMAの研究をここまでしている人って、世界中でどのくらいいるのだろう。自分の知る限りでは、松宮さんのみである。

世界では”メジャーに近いマイナースポーツ”と思われるが、当然学問を追求するほどには行っていない。だからこそ、そこに付け入った松宮さんは、尊敬に値する。

こんな複雑な競技こそ、その裏には理論に裏打ちさせなければいけないからである。
今回の論文も、すごい観点からの考察で、刺激的であった。アプローチが面白い。
松宮さん、まだまだ頑張ってください。


そして、同じ日。地球の裏側では、多摩地区=八王子から、高橋”Bancho”良明選手が、G1出陣。

元生徒会長の番長。
リング上では番長でも、リングを降りると好青年。むちゃくちゃ腰が低い。
柔道出身の礼儀を重んじる番長。

そんな番長が、アメリカ人退治に渡米。

そっちにも行きたい気分である。

クリニックには、さりげなく、フラッと来てくれ、さりげない心遣いをする。

だが、カメラを向けると、番長になってしまう。プロフェッショナルである。

番長、そしてPANCRASE。頑張れ!!