気軽に来院した格闘家

PANCRASEismの渡辺大介選手が来院した。体のメンテナンスと検査目的の来院だった。

来院する格闘家はほとんどが事前に連絡をくれる。もちろん他の患者さんと平等に順番を取る目的もあるが、僕への挨拶がてら、事前に元気な声を聞かせてくれたり、体の悩みを直に伝えてくれるのである。

そして、自分も“今日は○○選手が○○の目的で○○時頃に来ます...”なんて、朝のカンファレンスで職員に伝えたり、また、ちょっとした楽しみであったりもする。

単なる”ミーハーのファン”という感じでもない。自分の“弟”の世話を率先してしているような感覚なのである。これがまた快適・爽快。

今回、渡辺選手は初めて、“抜き打ち””アポなし”で来院した。横浜から2時間かけて来てくれた。 何だか急な出来事だったが、それが嬉しくて仕方なかった。

そもそも、このクリニックは、出来る限りのハードを揃えて、公共施設感覚で気軽に利用してもらいたいと思ってオープンした。そして、三年目に突入し、地域の皆さんが気軽に来院してくれる。

時にはチビッ子が、
”お魚さんを見にきたよ!!”
と言ってくれたり、
お年寄りが、
”二階でゆっくりしに来ました”
と言ってくれたり、
たまには、
“先生の顔を見に来ました!!”
なんて、照れてしまうような“しびれる”一言を言ってくれる患者さんさえいる。

そんな、我がクリニックに、格闘家も気軽に来てくれるようになって、何だかとっても嬉しくなってしまった。

何でも診る・オープンなスタンス。   これが浸透できれば、この上ない達成感を得られるのだろう。

今日は、渡辺選手の来院で、こんなことを感じたのであった。

渡辺君、また待ってます。