ありがとうの葛藤

今日は、クリニックの歓送迎会があった。昨年の9月に開業し、何にもない状況で最初のオープニングスタッフと初対面したのが、8月初め。自分の医療への生き様から、クリニックの方向性、そして、考えられないような大志を一生懸命話し、そんな船に乗って苦労を伴にした7人のうちの2人が、訳あってクリニックから去っていった。さすがに自分も寂しいと言う気持ちよりもショックが大きかったが、仕方ない。強いことを言えば、去っていく人間などかばってはいられないなんて言えるけれど、今回ばかりはそんな気持ちに全くなれない。涙を流す患者さんを見ていると、どんな理由であれ辞めていく現実が患者さんに申し訳ないと反省している。それは、自分がまだまだ”患者さんの笑顔と元気のため”の医療のゴールには程遠い位置にいて、そのゴールまで伴走出来なかったからだ。でも、彼女達が安心して外から見ていられるように精一杯頑張るしかない。そして短かったが、彼女たちから戴いたスピリットをこれからの肥やしにしていくしかない。本当にありがとう。
今回は、決まり文句の”ありがとう”では気持ちが満たされず、いろんな気持ちと葛藤した。でも自分は明日からも精一杯の医療を提供しなくてはならない。364歩のマーチが頭を掠めた。