PANCRASE興行

日曜日の午後はPANCRASE興行だった。


前回の大会での経験を活かし、いろいろな相談を重ねた結果、この興行から試合前診察を再開した。

アップ後の選手に血圧を測ったり聴診したりすることもナンセンスなので、事前に受診した際の試合前健診の診断書を参考に、当日は問診を重視して行った。

結果、出場全選手の当日の状況がはっきりと把握でき、大変良かった。





興行はAbema TVやUFC fight passの影響からか、客入りが良くない印象を受けた。

ダブルタイトルマッチやその他にも興味深いカードが揃ってはいたが、お客が少ない。

その影響でモチベーションが上がらないのか、ほとんどの試合が判定決着。
自分達”マニア”には面白い内容だったが、展開が全くない試合もあり、これから一般層に興味を惹かせるとなると、厳しい内容だった。



また、総合格闘技MMAを目指すRIZINと、スポーツMMAをひた走るPANCRASEの違いを、明確に示さなければならない試合もあった。
フライ級タイトルマッチ。


フライ級トーナメントを予定しているRIZINに、フライ級タイトルマッチは、違いや格を見せるには最高のシチュエーション、最高のタイミングだったと思う。


だが、自分にはその違いを明確にできたとは思えなかった。






当院PR部からはTSUNEが出場。

10日前に怪我をし、骨折した。  欠場するくらい、心が折れたのだが、却下した。

自己管理不良による怪我で不出場なんてあり得ない。これも自業自得であり、実力のうちだからだ。


一旦折れた骨をくっつける以上に、折れた心を修復するのには時間がかかる。

だがラスト10日間で心を修復し、運動できないので食事だけで体重を落とし、計量をパス。

心は修復し、減量苦による調整ミスで体はボロボロだったが、気合いで勝利を掴んだ。




TSUNEにとって、この一戦の経験は大きい。そして掴んだ勝利も大きい。

これでPANCRASE4連勝!!

次も早いうちに試合を組んでもらい、外国人や上位ランカーに挑戦だ。


TSUNE、よくやった。  だけど、こんなところで止まるな!! 上だ!!



今回は大きな怪我もなく、本当によかった。

PANCRASEがもっともっと盛り上がるように、メディカルサイドからもこれからもできる限り頑張っていこう。