さようなら。ようこそ。ありがとう。
三月四月は、出会いと別れ。
今年も、たくさんの出会いと別れがあった。
学生時代のように、期間が決まっていると、仲が良くて素晴らしいかけがえのない関係でも、将来に向かって関係が切り離される。 冷静になって考えると卒業式って残酷だ。
社会人になると、今の時代こそ長続きしない人も多くお別れすることも時々あるが、基本的には期間はなく、死ぬまでそこにいる。
ようこそ... と迎える、出会いは楽しい。嬉しい。
さようなら... と別れる、別れは寂しい。悲しい。
ようこそ:
我ら、もかほ会は、今年も地方出身者を含む5人の新入社員を迎い入れた。
今年の5人は4期生だ。
研修を終え、昨日の年度初めに満を持して、新入職員の入社式を行った。
今年は、管理職のみの参列だったが、厳粛に式が行われた。
今までは、去って行った人もいるが、生え抜きの職員が立派に育ち、とうとう一期生の長野さんが医療事務のチーフになった。
いつかは法人の中心になってほしいと思ってはいたが、努力で高い位置まで登って行った。 自分にとっては嬉しい限りだ。 心から。
そんな先輩を見習って、彼女たちがどこまで大きくなってくれるか...。本当に楽しみだ。
入社したことを誇りに思って、大きな自信をもって飛び込んできてほしい。
ようこそ、みなさん。 地域のため、患者さんのため、一緒に頑張って行こうぜ。
さようなら:
さようならは、たくさんあった。
長く尽力してくれた職員も、残念ながら次の道に進んでいった。
そんな中、悲しくて嬉しくて仕方のないお別れもあった。
赤ちゃんの頃から、何度も何度も診ていて、会うたびに大きくなっていろいろな面での成長を見てきた、大切な患者さんとのお別れがあった。
4月から小学校に入学するにあたり、転居されることになったため、転居前にわざわざご挨拶に来院してくれた。
お母さんの顔もその横にいるお子さんの顔も、いつも同じ。
いつもの診察室での普通の風景なのだが、これが最後と思うと、寂しくて悲しくて涙が出そうになった。
温かいお手紙を戴き、胸がジーンとなった。
悲しいが、嬉しいお別れだった。
今までに感じたことのない感覚。医者なんて、元気ならば必要のない所なのだが、また風邪でもひいてクリニックで会えないのかな?? なんて、いけない希望を抱いてしまった。
自分は死ぬまで武蔵村山の地で一生懸命お医者さんをやっているので、また近くに来たときは、必ず寄ってくださいね。
出会いと別れに心から感謝して、心からありがとうを送ろう。
そして新年度の自分も新たな気持ちで、精一杯頑張ろう。