DEEP-2

昨日のDEEPは、前評判通りの素晴らしい興行だった。
後楽園ホールが超満員札止め。立ち見まで完売。本当にすごい観衆、すごい熱気だった。


自分の学生時代はこんな光景、見慣れていた。
指定席を買えなかった全日本プロレスやNOAHで、後楽園ホールのバルコニー観戦はよくやったものだ。
会場前から落書きだらけの階段に並び、会場と同時にバルコニーに走って新聞紙で場所取りした。場所が取れないときには南側の通路席の間の階段に座って観戦した。
必ず、警備のバイトに注意を受けた(笑)。



そんな光景も、最近の格闘技観戦では見られなくなった。むしろ、席を埋めるために奔走している主催者側、手売りを頑張っている選手達を見て、それが当たり前に感じていた。
だから今回のDEEPは古き良き時代のプロレス興行みたいな雰囲気があった。みんな、格闘技が好きで、DEEPが好きな人達が一堂に会したのだ。
佐伯代表の拘る”後楽園の○○○””後楽園だからできる○○○”っていうのが、本当によくわかった。   これが、佐伯さんの目指す格闘技の雰囲気、興行なのだろう。




試合進行も素晴らしかった。始まりこそ、昼興行の影響で遅れたものの、短くコンパクトで、休憩時間がなくてもトイレに行くことさえ忘れてしまうほど密度が濃かった。

100m走、無酸素運動、ダイジェスト版、シングルベスト盤CD、PK戦、カーテンコール...
どう表現したらいいかわからないほど、何しろ全てがピーク。ダラダラ感がない。目が離せないのだ。



試合は、応援している選手を特に注目してみた。

メインの北岡悟選手。

最初から北岡ワールドで相手を飲み込んだ。自分の舞台に引き入れ、珍しく打撃でも相手を圧倒してしまうほど、雰囲気勝ちした。会場全体も北岡ワールドになっていた。
こういう時の北岡君は強い。崖っぷちになると、いつも強く生き残る。
今回の身体の仕上がりを見ていたら、どれだけ今回の試合にかけているかがよくわかり、説得力があった。

北岡君。おめでとう。   そして、結婚もおめでとう。

そして、武蔵村山大南出身の大沢ケンジ選手。

最後の”タイトル奪取”という賭けに出たが、惜敗した。
そして、リング上での引退発表。
爽やかな大沢君の潔い発表には、悲しみは感じなかった。
もう、後継育成や格闘技界全体のビジョンまで考えているからだ。
”道場や業界のリーダー”と、”選手”の二足のわらじは正直、不可能に近い。そんな甘い世界ではないと思う。
だからこそ、全てを経験してきた男としてこれからは後進育成に力を注いでほしい。

本当にお疲れ様でした。

武蔵村山市民の誇りでしたよ!!


そして、金原正徳選手。

世界に向かうための地道な連勝街道が必要だったが、崩れた。
技を決められての場外転落で無念の反則負けに終わった。
反則負けはないと思うのだが...   
ただ、アクシデントはあったにしても、勝ってはいない。  これが現実とは思いたくないが、あまりにも痛すぎる敗戦。

金ちゃんが、武蔵村山から世界最高峰の団体で活躍することを夢に見ていた自分。
何だか、そんな夢がちょっと離れていくような、そんな寒気がした敗戦だった。

でも、いろんな感情を押し殺し、果敢に戦った金ちゃんを誇りに思おう。
そう、自分に言い聞かせた。

金ちゃん、すぐに動こう。待ったなしだ。

と、注目三選手の感想。


これ以外も、飲み会のネタにでもしたい位、書き足りない。話したりない。

徹夜で格闘技談義でもしたいな。   でも、忙しいから無理だろう。


やっぱり、自分は、格闘技が好きなんだな。  マニアか?おたくか?  どうでもいいが。


最高の休日だった。