大晦日の事

晦日
毎年毎年格闘技に夢中になる・なれるこの日だが、年々格闘技熱も冷え込み、なんだかボクシングの世界戦に押されている。
これも仕方ない。ブームが去ったのだから、またブームを起こせばいいのだ。今は踏ん張り時だ。


そして、昨年の大晦日のメジャーイベントは、とうとうIGFだけになった。



PANCRASEは横浜でクラブファイトがあったのだが、自分は今回は会場の問題で行くことができなかった。  ギリギリまで迷ったのだが、葛藤の末、今回は田中先生にお願いした。
田中先生。ありがとうございました。



そして、北岡選手と川口選手の応援で、両国国技館に”お客”で行った。

15時に始まって18:30には終了。年越しどころではなく、コンパクトでとっても”面白い”イベントだった。


クラッシャー川口選手は、MMAラウンドで格の差を見せつけ、圧巻の一本勝ち!!
久々のスカ勝ちだった。やっぱり、MMAファイターが似合っている。
北岡選手は、KO負け。残念で仕方なかったが、モニターに映る表情が辛く心配だった。すぐにでもリング上に救護に行きたいくらい心配だった。
でも、正直に真っ向勝負。  果敢だった。  また、出直せばいいのだ。
ボブサップと写真を撮り、ミノワマンと”オー!オー!!”をやり、アントニオ猪木と”ダー!!”をやり、プロレス的観客として、とっても楽しめた。


そして、今回は”お客”だからこそ感じたことがあった。


塩素系漂白剤ではないが、


混ぜると危険!!


ということだ。

プロレスとMMAが混ぜこぜで、”MMAやキックボクシングのガチ”と”プロレス”をやっている選手も試合ごとに混ぜこぜ。

目が肥えていないお客には、どっちの勝負なのかわからない。

結構、紙一重の戦いもあるし、試合後のやりとりも、ガチかプロレスか全然わからない。
お客も、明らかなプロレスファンもいれば、明らかなガチファンもいる。

お客の盛り上がりやインパクトだけ見たら、いわゆる”体にリスクのない”戦いをやっている選手の試合の方が、盛り上がっているのが実際なのである。

これが、IGF


プロレスの試合は別にして、プロレスラーとMMAをやったミノワマンや、明らかな格下とやった青木選手の存在感は群を抜いていて目立っていたし、盛り上がっていた。


そんな中、実力が拮抗し、”怪我”のリスクを背負って戦った北岡選手が、気の毒に思えた。正直、インパクトや存在感の面では明らかに低かった。
それでいて、ダメージは大きかった。



だからこそ、会場内に多くはいない、”大晦日のリアルファイト”を見に来たお客に対してだけでも、自分の生き方を曲げずに示した北岡悟が、素晴らしく思えた。



上手くは書けないが、そんなことを感じた。


クソ真面目が損をする...  ようにも感じるが、きっと、北岡悟のようにクソ真面目に一心不乱に生きている人間の素晴らしさが解かる時が来ると思う。
だから、いつも尖っている北岡悟が好きなのだ。


今回のMVPは、北岡悟だ。


そう思った、大晦日観戦だった。