プレゼント
五周年を迎え、たくさんの方々に、温かいお言葉や、記念品を戴いた。
そんな祝賀気分も忘れかけた頃、最後の最後に心温まるプレゼントが届いた。
埼玉で勤務していた病院で手術をして以来、ずっとずっと自分の外来に来てくれ、今もなお、応援してくれている大切な患者さんから、サンドアートを戴いた。
サンドアートは、横に向けても逆さにしても斜めに向けても... 二度と同じ絵にならないらしい。
人生と同じで、全ての行動に同じことはない。言葉も行動も感情も...何もかもその時その時の一回きりで、その一時が、全て。
病気を患った患者さんから戴き、その意味を説明されると、深い心を感じた。
重みのあるこの贈り物は、そんな気持ちを大切にして生きて行かねば、と、改めて感じさせられた。
大切な五周年の記念品となった。
ありがとうございました。
そして、最後の最後のビックサプライズは、師匠・小山教授からの記念品。
大きなお花と共にクリニックに届いた、置時計。
クリニックの入口には、開業時に戴いた柱時計が”シンボル”として、飾られている。
この永遠の贈り物に次ぐ、またもや一生の宝物が届いた。
自分が大学院時代の助教授は、自分が退局する頃には教授となって、開業する頃にはセンター長になって、そして、今は病院長。
日本一の設備を誇る、埼玉医大国際医療センターの病院長!!なのである。
尊敬する”夢””スター”は、どんどん遥か彼方の手の届かない所まで行ってしまったのだが、武蔵村山でコツコツ頑張っている自分に、最高のプレゼントを送ってくれたのだ。
何だか嬉しくて嬉しくて仕方のないこの”事実”...なのだが、何だか、夢を見ているようだった。
そして、時計を見ていたら、気が引き締まった。
”先生。そんなことも知らないの? 努力しなきゃダメだよ!!”
と、また、師匠なりの叱咤激励が聞こえてきたような気がした。あの頃は、自分の未熟さを払拭するため、ただひたすら泊まり続け、患者さんにへばりつき、経験で賄おうとしていた。患者さんの事だけ考えていた。
毎時間鳴る、オルゴールは、教授からのどんなメッセージベルに聞こえるか?
遠くにいても、心は近くにいてくれる、師匠と患者さん。
深いところで繋がっている嬉しさは、表現の仕様がない。
僕は幸せ者なので、これからも、信念に基づいて突き進むだけ。
これからも、猪突猛進で、頑張ろう。
ありがとうございました。