僕等にできること
昨日の計画停電の情報から大変な一日になった。時間が発表になってから、朝になって時間が変わり、そして、結局停電はなかった。 みんなの節電の成果だろう。
昨晩から、計画停電中の検査・手術の患者さんに、連絡を取り、本当に混乱させてしまった。
今回は、どんなことがあっても、診療のレベルを下げず、もっともっといい医療をする...。こんな事で弱音を吐いて、患者さんにトバッチリが行ったら、僕等はそれまでだ。 と、職員には言った。
ただ、聴診器一本の診療は、現代医療では厳しいと感じた。
でも、聴診器一本でも、やれることはやろう。絶対に休診などしない。
日本に与えられた史上最大の修羅場は、ある意味僕らが大きくなるチャンスでもある。当たり前に得られた“日常品”が、無ければ僕等は何にもできないのか。
亡き父の故郷・岩手県民は、父の大好きな言葉”気合い”で、頑張っている。必死に生きている。僕も、半分は岩手の血が流れている。
だから、今は、被災した方々に何もしてあげられないけれど、僕等は、日常に一生懸命になり日々を精いっぱい生きる... しかない。
本当に気の毒で、他人事ではない毎日のニュース。涙が出てしまう。
昨日は、立川の自衛隊駐屯地からたくさんのヘリが飛び立った。最敬礼してお願い。
何とか、東北の方々が一人でも多く救われ、困難を減らせるよう、遠いようで近くの東京から、心を送りたい。
何にもできない現状が、本当に悔しく、胸が痛む。