全部診る

何でも診る、というのがクリニックの絶対的基本精神。その中で入院を必要とする重症患者さんには、どこどこに”回す”ではなく、絶対に任せられるところに自信を持って紹介する。それが、自分に命を預けてくれた人への恩返し・感謝の表現のひとつである。

今回は、そんな病院の一つである武蔵村山病院と武蔵村山市医師会の懇親会に出席した。知り合いの先生は少人数しかおらず、何とも居心地の良くない会だった。が、この病院はいつ行っても綺麗な病院だ!とまた感じて帰ってきた。今後もお世話になります。
そんな中、甲状腺の疾患の患者さんの搬送先に迷い、師匠・小山教授に連絡し助言を求めた。
”先生.......紹介先に困っているんですが、どこか紹介してくれませんか?”
”いいよ先生!すぐに送って!話しておくから!それじゃあね!”
と、電話を切られた。その間約20秒。

”あの...患者さんの名前も、年齢も言ってないんですが...  ”と、思ったが、とても嬉しく、このシンプルさが心強く、このフットワークの良さに紹介元として嬉しく思った。

いつでもウェルカム。いつでもどんな人でも受ける姿勢。即決・即答。

最近は、救急車のたらいまわしの話しなどが時々耳に入る。一生懸命やっている医師に対しての批判に聞こえる事すらある。

だが、そんな話しなどお構いなしに、いつも”全てに応える”スタンス。やっぱり、この人は素晴らしい。

たった20秒間だったが、また師匠に深いことを教わった気分だった。