千葉法務大臣が死刑執行の許可をし、今日、死刑が執行された。死刑執行については議論のあるところだが、大臣の”軸”のぶれ方に非常に疑問を感じた。そもそも、死刑廃止論者・死刑制度見直しの委員。この世界では急先鋒と聞いていた。

そんな大臣が、民間人大臣となって、そして、急転直下の唐突な死刑執行。何だか訳がわからない。途中でいろいろな事によって、考え方や生き方が変わる事は良くある事で、フレキシブルなのはとっても大切な事だ。ただ、立場や地位によってそれができない事・してはいけない事はよくある。今回の件はまさにその典型例で、ぶれてはいけない事なのではなかったのだろうか。

自分は、小山教授や丸山理事長の考え・生き方に心酔し、修行を積んだ。そして今は独立し、法人の理事長・クリニックの院長として頑張っている。いつも言い聞かせている事は、”自分の考え方・医道の軸がぶれない事”である。軸がぶれなければちょっとのボールは投げても、暴投やデットボールは投げない。狼が強い息を吹いたって、吹き飛ばなかったのは、レンガの家であった。
僕にとって大切なかけがえのないクリニックの仲間だって、軸がぶれなければ、不安はなく、最高の医療を作っていける。

今回の大臣のブレがニュースになって、改めて、小さいクリニックであっても”軸”はしっかりキープしなければいけないと感じた。


写真は、先日、ディファ有明で見た、故ラッシャー木村さんの遺影。彼のマイクパフォーマンスも”軸”がぶれず、最高の作品だったな。