日曜日は休めない

自分のスケジュールといえば、月曜日から土曜日まで、終日診療。そして、日曜日が唯一の自由時間。こんな環境だと日曜日は”寝て曜日”になるのだが、自分は精力的に動いている。
一昨日の日曜日はその究極で、午前中からリングドクターの梯子だった。

PANCRASEとSRCの連続興行。PANCRASEではフライ級のタイトルマッチが、カットでドクターストップした。いつも感じるのだが、ストップと続行の葛藤が、苦しい。ストップすると、本当に心が痛い。何とも感じたことのない特別な心境。逆に続行は、不安で仕方ない。落ち着いてなど見ていられず、リングサイドにしゃがんでしまう。選手の安全と、選手の行く末・人生...。ドクターとして胸を張って堂々と判断すれば良い。それが選手のためになる、のである。

今回は、近藤君が防衛。一応、PANCRASEにベルトが残ったので、ismの選手も一安心したことだろう。

夜のSRCでは、江泉選手の処置のみで、比較的安全だった。メジャーイベントが、身近になりすぎ、複雑な感じもした。

帰りに、先日のPANCRASEで”耳削ぎ”した内山選手が元気に挨拶に来た。緊急オペを、偶然にも権威ある東大の教授に執刀してもらったらしく、耳も復活。現役の臨床医の自分であるが、現代医療の進歩には恐れ入った。でも、本当に良かった。控え室では生まれ変わった”新しい耳”に大騒ぎ。ゆっくり治して、完全復活を期待しています。


長い長い日曜日。皆さん、お疲れ様でした。