患者になって
甲状腺癌を患い、小山教授以下、医局の仲間たちに救われ、家族に心配をかけた手術から、この5月で丸々10年になる。 もう、ほとんど病気を忘れてしまうほど元気に毎日頑張っている。
そんな自分であるが、久しぶりに採血検査をして腫瘍マーカーを測定したら、ある値が急激な上昇を示した。”まずい!”と、思い、昨日一年ぶりに武蔵村山病院にお世話になり、PETを受けてきた。
結果はまだ分からないが、設備・職員の方の応対...大変素晴らしく、恐れ入った。改めて、頼りにできる素晴らしい病院が近くにあることに喜びを覚えた。ありがとうございました。
病気は本当に人間を委縮させる。ネガティブな事ばかり考えてしまう。そして、これから治せる喜びなど微塵も感じないし、むしろ、病気になってしまったことに、ターゲットなく恨んでしまう。
全てが崩され、生活もままならない。
こんな気分になって、改めて、臨床の第一線の現場の医師として働く使命・価値、そして喜びを感じた。
今週はいろいろな事があったが、改めて、“患者さんのため”に、どんな困難・苦境にも負けず、求められることに出来る限り、“精いっぱい”を貫こう。
仕事とは、”誇り”と”自信”を持って行う...。家訓である。