向学の気持ち

いつも自分を支えてくれるある患者さんから、ビスケットのお土産をいただいた。聞くところによると、国立の障害者スポーツセンターでのイベントの際に買った、障害者の方々が作った手作りビスケットのようだ。
実兄が障害者福祉の施設”たすく”を主宰していて、自分も向き合わなければならない領域が、発達障害などの”避けて通っていた領域”である。外科教育を中心に受けてきた自分は、医者のくせに全くわからない世界だった。今回、こんな贈り物をいただいて、そして改めて興味を持って深く勉強しなければならない領域が見えてきた。

感染症、特に予防的な抗菌剤投与の発表や論文執筆をしても、先日、考えられない、”噂レベル”という名の嫌がらせを受けた。深く学んで名を上げても、地域医療にはそれほど響かない。だから、最近は幅広く、いわゆる”ジェネラル”を学ぶようにしている。ただ、浅い知識を知ったかぶって、専門家のように見せ付けるのは簡単だけど嫌なので、毎日毎日疲れても遊びたくても努力。そして、来てくれる患者さんの全てを受け入れて精一杯提供する...。負けちゃいられない。

そして障害者スポーツセンターの近くの公園では、小さなお祭りが行われ、子供達が、竹馬や剣玉や糸電話や...たくさんの懐かしい遊びに盛り上がっていた。子供達は素直で、素朴だ。


今日は、忙しさのあまり、時々折れてしまいそうな向学心について思い、自分に喝を入れてみた。明日も、一日頑張ろう。

PS:今日の来院格闘家は、砂辺光久選手でした。いつもありがとう。